結婚指輪の素材9種類を解説!素材選びのポイントや婚約指輪の選び方も
結婚指輪を購入する前に、素材ごとの特徴について把握しておきたい方も多いのではないでしょうか。結婚指輪は、「夫婦の愛が永遠に続くように」と、願いを込めて交換する大切なジュエリーです。
今回は、結婚指輪で使われる9種類の素材について、素材選びのポイントを含めて詳しく解説します。また、婚約指輪の選び方や、おすすめのブライダルブランドも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
【9種類】結婚指輪の素材別の特徴
まずは、結婚指輪で使われる9種類の素材の特徴について解説します。
- プラチナ
- ゴールド
- シルバー
- チタン
- ステンレス
- パラジウム
- ジルコニウム
- タンタル
- 木製
プラチナ
プラチナは、品質が安定しており希少価値も高いため、結婚指輪にふさわしい定番素材の一つです。さらに変色や変質がしづらく、宝石との相性が良いこともプラチナの魅力です。
プラチナの純度は「Pt」で示され、純度90%の場合は、「Pt900」と表記します。
純プラチナはやわらかく傷が付きやすいため、ほかの金属を合金にした純度95%の 「Pt950」、純度90%の「Pt900」のプラチナを使用した結婚指輪が多く流通しています。
なお、現技術でのプラチナの最高純度は、99.9%の「Pt999」です。
ゴールド
手元を華やかに飾ってくれるゴールドも、結婚指輪の素材として人気です。
ゴールドの純度は「K」という記号で表され、純度100%の場合は「K24(24金)」と表記されます。ただし、純金は非常にやわらかく、日常使いするジュエリーには適していません。そのため、一般的には金含有率が75%の「K18(18金)」が結婚指輪の素材として使われています。
また、合金される金属によって、色味に変化が生まれるのもゴールドの特徴です。これは「カラーゴールド」とも呼ばれ、合金に使われる素材によって上品な雰囲気になったり、カジュアルな雰囲気になったりします。
代表的なカラーゴールドは以下の3種類です。
- イエローゴールド
- ピンクゴールド
- ホワイトゴールド
・イエローゴールド
イエローゴールドは、ゴールドに銀や銅を含んでおり、純金に近い華やかな色合いが特徴です。明るくゴージャスな印象の結婚指輪になるため、フォーマルシーンでも活躍するでしょう。
手持ちのアクセサリーにゴールド系が多い方は、それらとも相性が良いカラーゴールドです。
・ピンクゴールド
ピンクゴールドは、ゴールドに銀や銅などを加えた、優しい色合いが特徴のカラーゴールド。色白の方の場合、プラチナは手元の血色が悪く見えやすいため、温かみを感じさせるピンクゴールドを選ぶ方は少なくありません。
ピンクゴールドは、ほかのカラーゴールドに比べると銅の比率が高めで、強度・耐久性にも優れています。
・ホワイトゴールド
ホワイトゴールドは、白銀色のカラーが特徴。プラチナに似せるために、グレーがかった薄黄色の地金のうえにメッキ処理を施しているのが一般的です。輝きが控えめで、男性にも人気があります。
なお、海外ではニッケルを含有したホワイトゴールドも流通していますが、国産のジュエリーは、アレルギー対策のためにニッケルフリーであることがほとんどです。
また、パラジウムを含ませたホワイトゴールドもありますが、現在は高騰によりパラジウムフリーも増えており、銀を含有したものが普及しています。
シルバー
シルバーはやわらかい素材で、幅広いデザインに対応できるのが利点。価格も比較的リーズナブルです。ただし、皮脂や汗に反応して黒ずんだり、変色したりしやすいため、こまめな手入れが不可欠です。
また、おもにアクセサリーやペアリングの素材に用いられているため、結婚指輪で取り扱っているブランドは少ない傾向があります。
チタン
チタンは、プラチナの約4分の1の重さで、軽い着け心地が魅力。錆や変色にも強いので、日常使いにも適しているでしょう。
ただし、硬度が高いため、サイズ直しが難しい素材です。加えてファッションリングやネックレスなどに使われるケースが多く、結婚指輪は一部のブランドでの取り扱いに限られます。
ステンレス
包丁などにも用いられているステンレスは、耐久性が高く、錆びにくいことが特徴です。
手入れが簡単で、比較的リーズナブルに手に入る点もメリットです。
ただし、指輪のサイズ直しが難しいというデメリットがあります。また、ペアリングの素材として使用されることが多いため、結婚指輪の素材としての認知度は高くなく、取り扱うブランド数も多くありません。
なお、金属アレルギーの対策として、医療器具に用いられている「サージカルステンレス」を使用するケースもあります。
パラジウム
パラジウムは従来、プラチナやゴールドに混ぜる「割金」として用いられていた素材。プラチナのように変色しづらく安価であるため、以前は結婚指輪の素材としても注目されていました。
しかし昨今は、価格の高騰によりプラチナよりも高くなり、パラジウムで結婚指輪を作るメリットがなくなっています。また加工も難しいことから、取り扱っているブランドはごく一部に限られます。
ジルコニウム
ジルコニウムは光沢を帯びた銀色の素材で、アレルギーフリーの性質を持っています。プラチナ(Pt900)と比べたときの比重は3分の1で、着け心地が軽いことも特徴です。
また、発色のバリエーションに富んでおり、オリジナリティのある指輪に仕上げることもできます。
ただし、結婚指輪の素材としては一般的でなく、取り扱っているブランドは非常に少なめです。
タンタル
タンタルは、金属のなかで最も黒い色調を持つことが特徴です。硬度や強度が高いため、変形やキズにも強く、希少価値も高い傾向にあります。
とはいえあまり一般的ではなく、ダークグレーの見た目であることから、オーソドックスな結婚指輪が欲しい方には適さないでしょう。強度の高さから、リングのサイズ変更に制約がある点にも、留意が必要です。
木製
木製の結婚指輪は、木ならではの自然の温もりや、素朴な雰囲気を楽しめます。金属や宝石を組み合わせたデザインもあるので、個性を追求したい方にも向いているでしょう。
ただし、あまり一般的ではないため、結婚指輪としての市場流通数は少ない傾向にあります。金属素材の指輪に比べて耐久性が低いため、取り扱いに注意する必要もあります。また、サイズ直しにも対応していません。
【参考】素材を組み合わせた「コンビ」も
コンビとは、2種類以上の素材を組み合わせて作られたジュエリーのデザインのことです。
ピンクゴールドとプラチナを組み合わせたような、華やかなデザインも人気です。
ただし、複数の素材を組み合わせる特性から、サイズ直しがしにくい点には注意しましょう。
結婚指輪の素材を選ぶポイント7つ
続いて、結婚指輪の素材を選ぶポイントを7つ紹介します。毎日着ける可能性を考慮して、大切な2人の指輪を選ぶためにも、しっかりと確認しておきましょう。
- 宝石との相性で選ぶ
- 強度で選ぶ
- 重さで選ぶ
- アレルギーの出にくさで選ぶ
- 色味で選ぶ
- 品質の安定性で選ぶ
- 2人のペア感で選ぶ
宝石との相性で選ぶ
結婚指輪に宝石をあしらうことで、より華やかな印象になるうえ、指輪の価値も上がります。特に、結婚指輪の定番素材であるプラチナやゴールドは、ダイヤモンドとの相性が良く、デザインのバリエーションにも富んでいます。
また、ブランドによっては、結婚指輪の内側に誕生石をセッティングするオプションもあります。
素材によって宝石と組み合わせたときの印象も変わるので、2人で相談しながら決めるとよいでしょう。
強度で選ぶ
日常的に身に着ける予定の方は、指輪の強度も意識するとよいでしょう。ゴールドはK18(18金)、プラチナは「Pt900」もしくは「Pt950」であれば、一定の強度があるため日常使いにも適しています。
とはいえ、強い力が加わると変形するおそれもあり、スポーツや力仕事をする際はなるべく外しておくと安心です。
より高い強度を求めるなら、鍛造製法の指輪がおすすめです。鍛造製法では、金属に圧力をかけ密度を高めることで耐久性を高めます。一般的な鋳造製法よりも2~4倍の強度があるといわれています。
また、チタンやジルコニウムなどの結婚指輪を選ぶのも一案です。ただし、強度の高い素材を選ぶ場合は、サイズ直しがしにくい、またはできないといった点にご注意ください。
重さで選ぶ
素材による重さの違いにも注目しましょう。ある程度の重厚感が欲しい場合には、プラチナやゴールドといった素材がおすすめです。
着用時の重さが苦手な人は、プラチナよりも比重の軽いゴールドが使いやすいでしょう。
また、チタンやパラジウムのような軽い素材を検討するのも手ですが、これらの素材を使用した結婚指輪の取り扱いは、少ない傾向です。
プラチナやゴールドの指輪のなかでも、幅が細いタイプや厚みが薄いタイプを選ぶのも良いでしょう。指輪の重さには、素材だけでなく、幅や厚みも影響します。幅が細いほど、厚みが薄いほど、指輪に使用される金属の量は少なくなるため、軽い着け心地になります。
アレルギーの出にくさで選ぶ
指輪の素材によっては、金属アレルギーを発症する方もいます。そこでおすすめは、比較的アレルギーの少ない素材は、高純度のプラチナやゴールドになります。多くのブランドで取り扱いがあり、結婚指輪の選択の幅も大きいです。
ジルコニウムやチタン、タンタルはアレルギーフリーの素材のため、金属アレルギーの方はこうした素材を選ぶのも一つです。ただし、これらの素材はゴールドやプラチナに比べ、結婚指輪としての取り扱いが少ない傾向があります。
金属アレルギーを引き起こしやすいニッケルやパラジウム、銅を含有する製品は避けつつ、選んでみてください。
なお、指輪に付着した汗や汚れをこまめに除去することでアレルギーの予防につながります。アレルギーの方はあわせて実践してみましょう。
色味で選ぶ
素材によって、結婚指輪の色味は異なります。例えばプラチナの場合、結婚指輪ならではの華やかさを演出できる明るく白っぽい色味です。一方、ゴールドは肌なじみが良く、カラーのバリエーションも豊富です。
素材に応じて色味に違いがあるため、好みに合わせて選んでみましょう。
なお、手の色がブルーベースの色味をした方はプラチナ、イエローベースの方はゴールドがなじみやすい傾向にあります。
品質の安定性で選ぶ
素材によって、変質・変色のしやすさが異なる点にも留意しておきましょう。特に、スポーツやアウトドアの習慣がある方や汗をかきやすい方は、変色に注意しなければなりません。
また、温泉の成分で素材が変色する場合もあります。常に指輪を身に着けたい方は、純度が高いプラチナなど、品質に安定性のある素材を選ぶと安心です。
2人のペア感で選ぶ
結婚指輪を2人の“ペア感”で選ぶのももちろんおすすめです。同じ素材の結婚指輪であればペア感を強調でき、夫婦の絆をより一層深められるはずです。
これから長い結婚生活をともにする2人の気持ちにぴったりの結婚指輪を探してみてください。
結婚指輪と併せて知りたい!婚約指輪の選び方
プロポーズ時に男性から女性へ贈る「婚約指輪」の選び方についても、知りたい方が多いのではないでしょうか。
婚約指輪の定番は、ダイヤモンドをあしらった指輪です。結婚後は、友人・知人の結婚式や、特別な外出の際などに女性が身に着けるため、婚約指輪は結婚指輪より華やかなデザインを選ぶ方が多い傾向にあります。
一方、最近では、シンプルなデザインの婚約指輪を選び、結婚指輪との重ね着けを楽しむ方も少なくありません。
結婚指輪と婚約指輪の違いについて、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
婚約指輪と結婚指輪の違いは?両方必要?指輪を準備する際のポイントも解説
結婚指輪におすすめのブライダルブランド
ここからは、結婚指輪を選ぶ参考として、おすすめのブライダルブランドを2つ紹介します。
◇デザインバリエーションが豊富な「Only You(オンリーユー)」
「Only You(オンリーユー)」は、デザインのバリエーションが豊かな結婚指輪を多数展開する、ブライダルブランドです。輪の内側にセットされた宝石が印象的な「イノセントブルーアクアマリン」や、プラチナとゴールドの組み合わせが秀逸な「デュオ」など、複数のシリーズがあります。
なお、「イノセントブルーアクアマリン」シリーズでは、ブライダルリングのデザインを合わせたい方向けに、婚約指輪と結婚指輪のセットも多数ご用意しています。
Only You(オンリーユー)の結婚指輪のラインナップを詳しく知りたい方は、ぜひ以下のリンクからチェックしてみてください。
◇ボリューム感と高級感が魅力の「PROPONERE(プロポネール)」
「PROPONERE(プロポネール)」は、ほどよいボリューム感と高級感を兼ね備えた結婚指輪を豊富に取りそろえているブライダルブランドです。
プラチナ(Pt950)と、18金(K18)ホワイトゴールド・ピンクゴールド・イエローゴールドの4色素材を組み合わせた「オーブ(夜明け)」をはじめ、ほかのブランドとは一線を画す洗練されたデザインが多くあります。
ダイヤモンドを贅沢にあしらった婚約指輪も取り扱っているため、結婚指輪と併せて選ぶことも可能です。
プロポネールのブランドストーリーやジュエリーのラインナップは、ぜひ以下のリンクよりご覧ください。
2人に合った結婚指輪の素材を選んで夫婦の絆を深めよう
結婚指輪の素材として人気が高いのは、プラチナやゴールドです。素材によって着け心地や色味が変わるため、しっかりと相談しながら、2人にふさわしい結婚指輪を選んでみてください。
また、結婚記念日のような節目を迎えるタイミングには、スイートテン・ダイヤモンドのジュエリーがおすすめです。スイートテン・ダイヤモンドは、かつては結婚10周年に贈られる人気のジュエリーでしたが、現在ではその他の結婚記念日や、2人の特別な日に贈られるアニバーサリージュエリーとしても人気です。
ナガホリでは、「Only You(オンリーユー)」や「PROPONERE(プロポネール)」といったブライダルブランドを展開しています。また、スイートテン・ダイヤモンドのジュエリーも取り扱っています。
これからの長い結婚生活を育むうえで、ぜひナガホリのジュエリーをご検討ください。